このように、ハロー効果を意識し、Aさんの問題点を指摘しながらも、プロジェクトの成功が目的であることを認識させ、そのためにはAさんの資質が最も向いているとアピールすることで、上司Mさんを納得させることができたのです。

部下の育成のために
正しい評価を意識した会話を

 中間管理職の皆さんが、ツライと感じるのは、自分に根拠のある評価の基準があっても、上司にそれがない場合です。だからと言って、それを鵜呑みに決断して、若手社員のキャリア形成の道を阻んではいけません。

 自分の伝えるべきことをしっかり伝え、上司にも納得してもらう会話を展開するためには、好き嫌いや、印象などではなく、しっかりとした人事考課の知識や考えに基づいた「根拠のある会話」が必要です。管理職にとって重要な「部下の育成」を正しく行うためにも、ぜひ身につけましょう。

 人事考課制度の他の傾向については、管理職養成講座8回目「女性部下を平等に扱ったつもりの課長が犯した大きなミス」でも紹介していますので是非ご覧ください。