緊張は危機意識の裏返しでもあります。危機意識を持てば人間は慎重に振る舞えるようになります。慎重さは失敗を避けるためには不可欠なマインドです。緊張しているということは、それだけ失敗の確率が低くなっていると考えれば、緊張そのものは決して悪いものではないわけです。

 世界中の人たちが苦手なプレゼン、そして緊張することは世界中の人々に共通の反応です。ぜひうまく活用して乗り切っていきましょう。

緊張してしまった時に取るべき、
具体的なアクションとは?

 実際にステージに上がって話し始めて緊張が高まると、頭が真っ白になって体が硬直して言葉がうまく出てこなくなる…。こんな状態になってしまった場合、どうすればよいでしょうか。

 緊張はルール違反でもマナー無視でもありません。仕方のない自然な反応です。なので、ここは開き直って「私は緊張しています」とカミングアウトしてしまいましょう。

「そんなことを言ったら、聞いている人は引いてしまうのでは?」と思う方もいるでしょう。でも、実際のところどうでしょう?皆さんは緊張している人を見て「緊張してるだなんて失礼だ!許せない!」とお思いになるでしょうか?

 どちらかというと「あー、分かる。そりゃ緊張するよね」と共感したり「可哀想に、うまく乗り切れるといいなぁ」と同情したりするのが一般的ではないかと思います。ですから、そんな聴衆の感情をうまく活用してしまいましょう。

「緊張している」とカミングアウトすることで、聴衆との一体感を醸成してしまうのです。そうすれば、プレゼンを進める中で言葉につまずいてしまったたり、言い間違えたりしても「あぁ、緊張しているんだからしょうがないよな」と理解してもらえるわけです。