会議やプレゼンなどのビジネス対話で困るパターンは人それぞれですが、今回紹介するものに当てはめていけば、だいたいクリアできます。まずは、話の方向性がマイナスに向かわないように意識して対応しましょう。
新刊『本番でアタマが真っ白にならないための人前であがらない37の話し方』著者・佐藤達郎氏による連載第3回。

攻め方さえ覚えれば気軽にできる

 冠婚葬祭などのスピーチとは違い、仕事では一方的に話すほうが少なく、常に相手の反応があり、決まったゴールはありません。

大事なのは、「敵意」をつくらせないこと。どんな状況でも変わらない対応の仕方があります。それを10のテクニックにまとめました。

1.「振り逃げ」法
2.「ニコニコ打ち返し」法
3.「思いつく先から口に出す」法
4.「ご指摘感謝」法
5.「一礼二頷三主張」法
6.「ホンネ手探り」法
7.「おとぼけスルー」法
8.「数字先出し」法
9.「困ったら振り出しに戻る」法
10.「素直にアイムソーリー」法

 この中から、「ご指摘感謝」法を紹介します。

「ご指摘感謝」法
――自分の提案がいつも否定されてしまうという問題点

 厳しい質問が来ると、しかめっ面になってしまう。それどころか、実際には相手はまだ自分自身の感想をとりまとめているところで、「そうですね」とひと言前振りをしただけで、厳しいコメントが来るのではないかと身構えてしまう。