オンライン決済で、クレジットカードを利用せず事前の申込もなしに即時決済ができる(支払いは後払い)画期的なサービスを提供するフィンテックベンチャーのPaidy。杉江陸社長に、直近のビジネスの状況や7月に行った資金調達について話を聞いた。(「週刊ダイヤモンド」編集部 前田 剛)

Paidy社長兼CEO、杉江陸(すぎえ・りく)氏杉江 陸(すぎえ・りく)/Paidy社長兼CEO。1971年生まれ。東京大学教養学部卒業後、富士銀行(現みずほFG)入行。米コロンビア大学ビジネススクールでMBA取得。その後アクセンチュア、GEコンシューマーファイナンスジャパン、新生フィナンシャル代表取締役社長兼CEOなどを経て、2017年より現職。Photo by Masato Kato

――Paidyのサービスの特徴と強みを教えてください。

 ひと言でいえば、事前の申込なしで即座に与信ができる「インスタントクレジット」です。(消費者が買い物をする)加盟店から当社に提供される携帯電話番号とメールアドレスを基に、瞬時に与信の審査をしてその場ですぐに決済できる仕組みです。

 Paidyは11桁の携帯電話番号にひも付いていて、これが16桁のクレジットカード番号に変わる決済のための番号に相当します。似たようなサービスはありますが、いずれも事前の申込が必要です。でもPaidyは不要。だから利用するハードルがめちゃめちゃ低い。

 最初は数万円の与信枠ですが、何回も買い物で利用してもらうことで情報が蓄積され、与信枠もクレジットカードと同等の数十万円まで上がっていきます。

 2018年6月末時点で、アカウント数は140万口座を超えました。18年末までに300万、20年までに1100万口座の獲得を目指している。今のところ目標に向かって順調に進んでいます。

――Paidyが想定している利用者はどのような層ですか。