ロシアワールドカップは日本時間7月15日深夜(24:00)に決勝戦を迎える。対戦は20年ぶり2度目の優勝を目指すフランスと、出場5回目で初の栄冠を狙うクロアチアだ。実はこのクロアチアの決勝進出を、サッカー解説者の松木安太郎氏は週刊ダイヤモンド2017年12月30日・2018年1月6日新年合併号で予測。大会開催の半年以上前に的中させているのだ。さらに、この決勝で勝つのもクロアチアと大胆予測。さて、実際はどうなるか。決勝直前に、改めて同氏の予測を再掲載しよう。
今回、日本が過去に優勝を経験した“超強豪”のいないH組に入ったのは幸運だった。日本は他国を追う立場に変わりないが、断トツで飛び抜けた国も見当たらない。
毎度ながらW杯は初戦が最重要。コロンビアは強豪だが、スロースターターなところもあり、引き分け以上を狙える。次戦のセネガルも、決して勝てない相手ではない。
世界屈指の点取り屋、レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)擁するポーランドは厄介だが、この3戦目に「1勝1分」で臨めれば、グループリーグ突破の可能性はぐっと開ける。いずれも日本の基本戦術は堅守速攻となるだろう。
その先、決勝トーナメント初戦で想定されるベルギー戦に11月の親善試合(●0-1)の雪辱を果たせば日本は初のベスト8へ! ここまできたら、さすがに準々決勝でブラジルに敗れても仕方ない。そのまま準決勝でアルゼンチンとの南米対決を制したブラジルが、決勝に勝ち上がっていくだろう。
一方、今大会の台風の目になりそうなのが、機動性に優れるモドリッチ(レアル・マドリード)が代表的なクロアチア。他にも好選手のそろう実力国だ。東欧という地の利もあり、勢いに乗ってドイツさえも退けてしまう気がする。そうして決勝戦でブラジルに打ち勝ち、クロアチアが初優勝!──。
これは皆さんにW杯を一層楽しんでもらうため、現時点の期待を込めた予測という面もある。ただ、イタリアやオランダといった強豪すら出場権を得られなかった今大会、出場国の実力は拮抗してきており、意外な国が勝ち上がる波乱が起きても決しておかしくはない。