クレジットカードと電子マネーの違い

 ここで、キャッシュレス、つまり現金なしで決済する手段をまとめてみよう。

 まずクレジットカード。その中で、世界中どこでも利用できる仕組みをつくって運営するのが国際ブランドと呼ばれる大手クレジットカード会社だ。国際ブランドは現在、VISA、マスターカード、ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレス、ディスカバー(アメリカの新興ブランド)、中国銀聯(ぎんれん)カードに、日本のJCBを加えた7社。

 この国際ブランドと契約して、クレジットカードの発行を行っているのが一般カード会社。そこが発行するカードを「プロパーカード」という。さらに一般カード会社と提携した企業・団体が共同で発行する「提携カード」がある。カード払いでは0.5~2%のポイントが付くため、現金払いよりお得な面がある。

 次に電子マネー。主にJRや地下鉄とその周辺で使えるのが、鉄道会社が発行する交通系電子マネーのSuicaやPASMOなど。流通系電子マネーには、楽天Edy、イオンのWAON、セブン&アイのnanaco、NTTドコモのiD、JCBのクイックペイなどがある。これらはソニーが開発した非接触型ICカード技術フェリカを使った電子マネーで、ともかく決済スピードが速いのが特徴だ。Suicaなどを利用して鉄道に乗れば、切符を買うより運賃が安くなる。

 決済という視点で見ると、クレジットカードは後払い(ポストペイ)で、電子マネーは前払い(プリペイド)のものが多いが、クイックペイなどは後払い。この違いは重要で、カード選びやショッピングのときのひとつの基準になる。

 デビットカードは前払いでも後払いでもない。自分の銀行口座からすぐにお金が引き落とされる即時決済だ。クレジットカードと違って面倒な審査もなく、銀行口座があれば誰でも持てるカードで、買い物の際、読み取り機にカードを差し込み、暗証番号を押すだけなので使い方も簡単。さらに2018年4月からキャッシュアウト機能が加わった。キャッシュアウトとは、たとえば利用者が1万円の引き落とし請求をして、5000円の洋服を買ったとすると、お釣りの5000円を現金で出してくれるというもの。イオンの一部の店舗でスタートしている。