さらに、結婚式を行なわなかった場合、どのようなことに費用を回すかを聞いた質問では、「新生活準備」と「貯金」が47%、「生活費」が44%、「新居のための資金」が34%、「子どもの養育費」が27%となっており、不況を反映した堅実的な使い方をしていることがわかる。もちろん、「新婚旅行」と回答した人も38%いる。

本当に結婚式は必要ないのか?
多様化する結婚観が行きつく先

 筆者の聞き取り調査では、「夫の結婚指輪は1000円台のものにして、その分、自分の指輪に金額を上乗せさせてもらいました」(20代女性)との意見もあり、結婚式に限らず、結婚にまつわる「儀式」に関して、お金の使い方が多様化していることがうかがえる。

 ただでさえ、結婚が難しくなっている昨今。「結婚するために多額の出費をする」という高いハードルを設けることに、価値を感じなくなっているのだ。ブライダル業界には厳しい状況だが、今後そういったニーズに合わせた新しいサービスを考える必要がある。

 しかし、そもそも本当に結婚式は要らないのだろうか。セレモニー的要素が強いからと言っても、そのセレモニーを行なうことで家族や親戚、友人などに結婚が認知されるという、通過儀礼的な意味合いは確かにある。

 結婚式で顔を合わせなければ、二度と席を一緒にしないお互いの親戚もいるだろう。「結婚式をしなくても、結局親戚周りはしなければいけない。いっぺんに集めた方が効率的」と考えれば、決して悪いものではない。