コスモス薬品は食品の売上高構成比は50%以上とドラッグストアの中でもSMに近い業態である。

 調剤にはあまり力を入れず、ひたすら日常購買頻度の高い食品、しかも加工食品の安売りに力を入れて急成長してきた。ローコスト運営に加え、化粧品や日用品の高粗利部門が食品の安売りを補完する。

 特売価格とはいえ、こんな爆発力で攻め込まれたらSMだってひとたまりもない。同じサッポロ一番みそラーメンを買うのに何百円という差があり、SMの店舗と距離がなければ、もちろんコスモス薬品の優先順位は高くなるだろう。

 ドラッグストアでもマツモトキヨシホールディングスのように化粧品、日用品を拡充するところもあれば、調剤薬局部門を強化しているところもあり、専門性の打ち出し方で枝分かれしてきている。

 しかし、コスモス薬品のように食品部門を広げるドラッグストアは増加傾向で、SMも顔負けの生鮮食品を拡充しているところも増えている。しかも大半のドラッグストアが加工食品や飲料の安売りで集客する手法を取っているのだ。

食品スーパーにとっての
前門の虎コンビニ、後門の狼ドラッグストア

 SMにとってはまさに前門の虎がコンビニ、後門の狼がドラッグストアという状態だ。

 コンビニとドラッグストアの攻勢にさらされているSM各社は業績でも苦戦を強いられ減益決算が続出。特に、ドラッグストアの“地方豪族”と競合が激化している地方SMはその傾向が顕著だ。