働き方改革を効率的に
職場に広げるための秘訣とは

 人にはそれぞれ意欲が高まる要素がある。そうした意欲が高まる要素に触れたコミュニケーションをすると、人は影響を受けやすい。例えば、チャレンジングなことが好きで、目標達成することに俄然、意欲を持つ人には、休暇を取ってもらいながら短時間で生産性を上げて成果を出すというモデルになってもらう。

 個人の裁量に任されて仕事をすることでやる気が出る人には、できるだけ自分の都合の良い時に休暇をとり、自分なりのアイデアで生産性を上げる自由な取り組みをするモデルになってもらう。

 周囲の人と協調することで意欲を高める人には、他のメンバーと相談しながら、ワークライフバランスを実現する取り組みをリードしてもらう。リスクを回避し、安定的に仕事をすることでやる気が出る人には、休暇をとりながら成果を上げるうえで、環境面やプロセス面などの不都合を見出して解消する取り組みをリードしてもらう。

 そして、それらのモデル的な取り組みを、他のメンバーへ決して押し付けず、「このようなモデル例もありますよ。合うか、合わないか、参考になりそうか、ならないかはわかりませんが、よかったらあなたも取り組んでみてもいいかもしれません」という程度の柔らかい示唆を繰り出すことが、他のメンバーを巻き込んでいく上で、最も効果が高い。

 モデル的な取り組みをしているメンバーの目が輝いていれば、「自分も試しにやってみようか」と自発的に思ってもらいやすくなる。百聞は一見に如かずなのだ。「シャイニングマンデー」と、お題目を何度唱えようと人は付いてこないし、逆に唱えれば唱えるほど、嫌われて浸透しなくなるものなのだ。