今年の夏休み、あなたはどう過ごす予定?

 最前線で働くビジネスエリートの皆さんにとって、長期休暇は身体を休め、心を癒すための貴重な時間でしょう。特に夏期休暇では、家族や友人と思い出に残る時間を過ごしたいと思う人が多いのではないでしょうか。

 さて、その夏期休暇ですが、いつ頃予定を立てていますか?

 「ゴールディンウィークが終わってから考え始める」
 「梅雨が明けてから具体的なプランを立て始める」
 「蝉の声を聞いて慌てて計画を立てる」

 人によって、そのタイミングは様々でしょう。

 一流の人たちは、どうでしょうか?

一流の人の休暇の取り方は
ふつうの人と全く違っていた!

 じつは、年始には、「いつ夏期休暇の取得するのか」を決めています。一流の人たちは、「休暇の予定」を「仕事の予定」と同じように捉え、長期休暇の予定も、大事な国際会議と同じような感覚でアポイントを入れます。休暇を取得することの重要性を知っているのです。

 ですから、年が明け出社した数日以内には、秘書の私に「今年のサマーバケーションは、この時期にしようと思っているよ。大丈夫かな」という確認の一声がかかります。平均して3週間程度のサマーバケーションを取得する方が多く、なかには、4~5週間取得する方もいらっしゃいます。

 面白いことに、バケーションに対する考え方には「お国柄」があらわれます。

 実際に、「バケーションはどういうものなのか」について質問をしてみると、イタリア人やロシア人の同僚は、「1ヵ月半のバケーションのために、毎日ボクたちは働いているんだ」と言い、フランス人の同僚は、「日本のように1週間しか休めないなんて、それはバケーションとは言わない。休暇は人生のスパイスだ。もっと人生を謳歌しようよ」と豪語し、ドイツ人の同僚は、「大事なのは、選択と集中。意識して何もやらないということを選択する、それが休暇さ」という答えが返ってきました。これらの発言から、バケーションに対する意識の違いが見え隠れしているのがわかります。