「それが供養の本質的な価値だ」とおじいは言います。
「供養とは【人】がご先祖様と【共】に【養う】と書くように、お互いに感謝の気持ちを養うことが供養なんだ」と。

 成功者が帰省してお墓参りをしては一族での談笑を楽しむのは、ご先祖様の働きやエピソードを「哲学」として代々継承することがそもそもの目的だったようです。
 帰省すると、おばあちゃんやおじいちゃんがいつも同じ話をしてくるかもしれませんが、その話にこそ、「受け継ぎたい哲学」が含まれており、それはまさに「ご先祖様からのあなただけに与えられた成功のためのギフト」でもあります。それを継承して成功したからこそ、成功者はお墓参りを行うわけです。
 最大の近接点であるお墓でご先祖様に想いを馳せることで、命をつないでくれたからこそ自分の命や人生、そして成功や幸せがあることに感謝の気持ちが持ちやすくなります。
 そこで、「ありがとうございます」と想いを伝えることが供養の最大の価値になります。

 最後の3つ目について、『天国おじい』には、こういう言葉が記されています。

「親もご先祖様です」

 帰省してお墓参りすることも大切であるとともに、親との時間も大切にしたいものです。
 どうぞご家族皆で、親にも感謝の言葉を伝えてみてはいかがでしょうか。
 それもご先祖様への供養になると思いますよ。