小室 宣言されてからも、徹底は難しかったですよね。

高田 当時は「このまま長時間労働のほうがいい」と思っている人が大多数でしたし、みんな仕事に責任感を持っているから、抜け道を見つけて働いてしまうのではないかと危惧していました。なので、休日にこっそり出社してくる人を防ぐために、セキュリティ部門にチェックをするといった仕組みを取り入れて「抜け道を防ぐ」ことは徹底しましたね。

小室 一斉消灯に取り組む企業は多いのですが、肝心なのは仕事のやり方を筋肉質にしていく工程で、これが疎かになってしまうと、結局仕事の持ち帰りが常態化するわけですよね。

 残業時間の天井を決めた、休日を増やした、というだけでなく、仕事のやり方をどうやって着実に改善されてきたのですか。

「要らない仕事」は
どんどん取り除く

ジャパネットが残業時間を30%減らしても増収増益を続ける理由

高田 まさに、看板倒れで中身が伴わないのが一番駄目ですよね。

 今3時間でやっている仕事は、人によっては10分で終わる仕事かもしれませんし、そもそも論で考えると、やらなくてもいい仕事かもしれません。そこに気づくために、一緒にとことん考えました。業務フローをつくる会議などは、でき上がった業務フローを私がチェックして、文字量が多かったら少なくしようということから始めたんです。

小室 どんどん削ぎ落としていくイメージですね。

高田 リスクヘッジのためにルールを書き足していくと、肝心なルールの位置づけが弱まります。そして、些末なルールを守るためのチェック機能が働き始めて、対応に追われることになります。これこそが不要な仕事を増やしてしまう。