社員が自発的に変わるようにサポートするのが、ジャパネットの働き方改革3年前、ジャパネットの社長を引き継いだ高田旭人氏は、矢継ぎ早に働き方改革を実行。就任時に70トンもの荷物を「断捨離」したというオフィス大改革への意気込みとは?

社長就任から3年半。ジャパネットの社長を引き継いだ高田旭人氏は、矢継ぎ早に働き方改革を実行。多くの企業が苦戦しているフリーアドレス化を徹底する秘訣、10年前から自身が考案して導入している業務計画管理システムの目的とは何か。株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長を前に、引き続き、改革への想いを語り尽くす。(まとめ/アスラン編集スタジオ 渡辺稔大、撮影/内藤洋司、高田氏の高の文字は正式には“はしご高”)

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70トンにも及ぶ大規模な
「断捨離」を敢行

小室 2015年に経営を引き継いでから、残業時間を30%も削減して働き方を大幅に改革しただけでなく、社員に還元したり、オフィス環境に大幅に投資したりされていますよね。1回300円で利用できる託児所を開設したり、タニタと提携した食堂を設置したり、歩数計を配布した健康プログラムを提供したりと、取り組みは枚挙に暇がありません。

高田 各食堂には、体組成計も置いていて毎日測れるんですよ。ちゃんと配慮して、体重の表示が周囲に見えないように仕切りも設置してあります。

小室 随所に生産性を上げる工夫があるので、秘訣をすべて聞きたいと思っています。オフィスを拝見すると、もの凄くすっきりしていて整頓されているのが印象的でした。

高田 実は、私が社長になったときに、あらゆるものを捨てようと思って、最初に70トンくらい断捨離したんです。

小室 70トン!思い切りましたね。

高田 当時Wi-Fi環境もなかったので、全拠点に設置して、机もすべて一新して、引き出しもなくしました。

小室 フリーアドレスにしたんですね。