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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

最新SNSで「ほう・れん・そう」が陳腐化する日 Part 2

安間裕
【第8回】 2012年4月25日
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 当然というか、最早、必然とも言える流れなんだろうと思いますが、この考え方は、「採用」にも活用の範囲が広がってきています。

 例えば、米サンフランシスコのレピファイ社では、SNSを活用した「書類選考」を人事・採用担当者に提供するというサービスを行なっています。それは、Kloutに加え、応募者の「Facebook上のコメント」などの各種情報を分析し、その人の、「求められる仕事に対する適性スコア」を提供するというものです。ちなみに、こういった「書類選考」を実施することはメールなどにより本人に通知され、「断る」こともできるようです。

 それの「人事考課版」が、つい最近(3月20日)米国で発表された、米サバ社の「Saba People Cloud」(サバ・ピープル・クラウド)です。このサービスのユニークなところは、社内SNSを活用することにより、社員に対し「pQ」(People Quotient、ピープル・クオーシェントの略)というスコアを算出し、人事考課に活用することを可能にするというところです。「pQ」は、社内における影響度、例えば、社内コメントに対する「フォロワーの数」とかSNSへの参加頻度(社内コミュニケーションに対する貢献度)などによって算出されるようです。

 これは、SNSの浸透率が50%を超える米国(約1億6千万人、4月21日現在)だからこその活用方法だと思います。しかしながら、日本におけるFacebookユーザーも、ここ4ヵ月で200万人も増えていますし、増加のスピードもどんどん加速しています(浸透率6~7%、約800万人、4月21日現在)。従って、今はともかく、早晩、同様の活用が当たり前になってくるのかもしれません。

 ちなみに、最近では、ネット上に散在している「自社のサービスや商品に対する評価」などを自動的に捜索し、営業や小売りの現場、コールセンターに入ってくる「声」と合わせて、分析をするといったことが、非常に多くなってきています。我々も同様のサービスを持っているのですが、大変大きな反響をいただいています。このことからも、日本のマーケットにおいて、FacebookなどのSNSが、広告宣伝やマーケット分析などの非常に重要な対象となってきていることを、強く実感しています。

社内SNS導入の「心得」

 社内SNSは、最初に、定着するための努力・創意工夫があってはじめて、eメールやワークフローの代替、さらには、上記の「人事考課」までの広範な活用が検討されていくことになるのだと思います。

 以下は我々の社内のSNS担当の「定着」に関する苦労話です。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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