男女のコミュニケーションにおいて、「ケンカ」は避けて通れません。ケンカしない男女なんて、この世にいないのではないでしょうか。ケンカをして絆を強くする男女もいれば、その逆もあります。どうせするなら、いいケンカをしましょう。新刊『いい女.love いい恋愛をするたったひとつの条件』から一部抜粋して、紹介いたします。
いいケンカと悪いケンカの違い
付き合って愛し合っていても、些細なことでケンカすることがあります。
ケンカするほど仲がいいとは言いますが、もちろん、極力ケンカを避けるという努力はカップルの中で必要なことですよね。
まず、ケンカにもいいケンカと悪いケンカの2パターンがあり、悪いケンカをよいケンカに変えていくことで、二人の関係をよりよくしていくことができます。
いいケンカは、二人の将来に繋がるケンカです。お互いの意見が違うときにそれを伝え合い、意見をすり合わせていくなかで口論に発展してしまった場合です。これはお互いが改善してよりよい関係をつくるきっかけになりますので、いいケンカと言えます。
悪いケンカは、感情だけぶつけ合って自分のストレスを相手に押し付けてしまうようなケンカです。イライラしたときに当たってしまう。こんなことが発端で起こるケンカはもちろん意味がありません。
いいカップルは、相手の世界観や人格を理解し、そして、敬意を持つことができるカップルです。
ケンカをしたとしても、相手の気持ちを理解しようと話し合うのです。最終的には、理解し合うことができ、二人の関係を長く続けていくことができます。
いい女は悪い感情を水に流します。
嫌な気持ちは、さっと切り替えてしまうのが一番!「自分の考え方のパターンを崩す」という方法がおすすめです。
たとえば、モヤモヤしたことがあれば、「これは一年後にも悩んでるくらい大切な悩み?」とか、「おばあさんになっても悩んでいるかな?」と、普段考えないような質問を自分に投げかけてみることです。
変な感じですよね。でも思考回路のパターンを崩すということは、心理学、カウンセリングでも用いられる手法のひとつです。
本来なら、違う場所に行ってみたり違うことを行なってみたりしますが、その瞬間に切り替えるには、まったく違う質問を間に入れ込むことです。
大きな問いを投げかけると、今悩んでいることがとってもちっぽけに感じます。
女性はなるべく流すことを練習しましょう。そして、男性はなるべく向き合うことを意識してみてください。
いい男は向き合う人。なにかあったとき、向き合おうとしてくれるだけでも女性は安心するものです。
向き合うとは二人で行なうことなので、もちろん彼だけ向き合おうとすればいいというわけではありません。
男性のほうが流す能力が高いので、たいした問題と捉えておらず、小さな問題が後々大きく膨らんでいる場合があります。
ケンカや言い合いは、考え方を変えれば、お互いの考え方の違いを知れるチャンスでもありますよね。
発端は毎回さまざまな理由だけれど、感情的になりそうなときは流して、落ち着いてからどうしてあんな発言をしたのか、あんな行動をとったのかと、じっくり検証することがすれ違いを減らす近道です。
ケンカが起きたとき悲しむのではなくて、これで「もっと相手を知れた!」と解釈すると、意見のすれ違いすら嫌だと感じなくなります。ポジティブに解釈することで、お互いの距離をどんどん近くしていけるのです。