見た目に惑わされずに、内面で勝負することが大事。でも、内面を見せる前に、外見が重要という人も少なくはないでしょう。では、外見のどのポイントを見ていくのがいいのでしょうか。新刊『いい女.love いい恋愛をするたったひとつの条件』から一部抜粋して、紹介いたします。
パートナーと素敵な人生を送る秘訣
以前、芸人の小籔千豊さんに「モテる女性像と、そうでない女性像」についてインタビューしたことがありました。
皆さんもご存じのとおり面白く話をしてくださる方で、とても印象に残っているフレーズがありました。
小籔さんに、どんな女性がいい女だと思うか伺ったところ、「僕は乳を放り出すような女は選ばない」と、面白おかしく話を繰り広げてくださいました。
乳を放り出すとは、胸が放り出されそうなくらい胸元が露出されている服を着ている人だそうで、「過度な露出がある人は軽蔑します」と言っていました。露出度の高い女性を見ると、映画のエンディングから見せられた気分になるそうです。「小出しに見たいのに、そこにはストーリーも想像も何もない」と。
他にも、「誰にでも乳を見せるような女は絶対いいお母さんにならない」「そんな女を自分のものにしたいとは思わない」と、軽妙な語り口で語っていました。
露出が多めの方を発見すると、今でもこの話を思い出します。
男性は、つい露出されている部分だけで女性に引き寄せられてしまう場合があります。
胸の膨らみやくびれの状態で女性ホルモンが正常か、子育てに適しているかを本能的に見てしまうので、つい視覚情報に頼ってしまいがちなのですが、見た目だけに惑わされてはいけません。
本当にいい男は、その人の将来まで見通す力があります。
その女性が身につけているものやファッションセンス、そして所作から、その人がどんな人なのか、将来どうなるのかをしっかり見極められる人がいい男なのだと、インタビューを通して実感したのです。
愛妻家でもある小籔さんは取材の中でも奥様をたっぷり褒めていらっしゃいました。見た目に惑わされず、内面をしっかり見ていくことがパートナーと素敵な人生を送る秘訣なのでしょう。
そして、いい女は過度な露出なんてしません。露出することで内面に目がいかなくなることを知っているからです。
内面を見てほしいのに、外見が派手すぎると、印象がそればかりになってしまいます。
好きな人の前や多くの人の前に立ったりするとき、その不安を紛らわすために無意識に服が派手になってしまうことがあるのですが、露出もこの心理メカニズムのひとつですね。
小籔さんが、「いい女とは?」の問いに露出の話をしたのは、きっとそれが滑稽だと感じているからでしょう。自信がある人からすれば、外見の装飾も滑稽に映ってしまうのです。
そんなことをするよりも、内面を見てほしいと思うくらい、自分を磨くのがいい女です。
好きな人にずっと愛されるかどうかは、尊敬してもらえるかどうかにかかってきます。
男性も、生涯一緒に生きていく女性を選ぶときには、相手を尊敬できるかどうかという視点で見なければいけません。