長生きするほど得をする『トンチン年金』とは
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 最近、「人生100年時代」における長生きリスクのヘッジ手段として、長生きするほど得をする『トンチン年金』の人気が出てきているようです。これまで当連載でも何度か触れてきましたが、今回はこの『トンチン年金』に焦点を当て、そのメリットやデメリット、そして活用方法についてお話ししたいと思います。

『トンチン年金』って何?

『トンチン年金』って変な名前ですが、どんな年金なのでしょうか?基本的な仕組みは、終身年金と同様、生存している間、給付金が受け取れる保険です。こう説明すると、「結局は終身年金と同じなの?」と思われるかもしれませんが、実はコンセプトが大きく異なります。具体的には、貯蓄性商品か掛け捨て商品かという違いです。終身年金に加入している場合、早くに亡くなっても、それまでに払い込んだ保険料が返ってくる場合が多く、いわゆる元本割れがないケースが多いです(中途解約は元本割れになる場合があります)。一方、『トンチン年金』の場合には、早くに亡くなった場合には死亡返戻金がかなり低額になります。多くの場合、払い込み保険料の7割程度しか返ってこないため、ある意味で、早く亡くなったときのリターンはマイナス30%とも表現できます。

 なぜ、元本割れが起こるのかというと、『トンチン年金』では早く亡くなった人のお金を長生きしている人の年金に回しているからです。これは『トンチン性』と呼ばれる特徴で、早逝した人は払った保険料を下回る金額しか受領できない一方、長生きした人は払い込んだ保険料以上の給付を受け取ることができるのです。