「週刊ダイヤモンド」9月1日号の第1特集は「自動車・電機・IT 40年で完成した日中逆転の全経緯」より、上海を拠点とする大手経済メディア「第一財経」による現地報道から、膨張する中国の経済・産業の様子をお伝えする。記事一覧はこちら。設計、研究開発から最終組立、ラインオフを経て、初飛行の成功に至るまで、中国商用飛機有限責任公司(中国商飛:COMAC)はこの10年間、国家大型旅客機プロジェクトの中核企業であった。その道のりは、困難に満ちたものだった。(陳姗姗 第一財経記者)

中国の国産大型旅客機
初飛行に成功した中国産大型旅客機「C919」 Photo:VCG/gettyimages

 中国商用飛機有限責任公司(中国商飛:Commercial Aircraft Corporation of China Ltd、以下COMAC)の組立製造センターが置かれている浦東拠点では、あるスマート化された新しい数値制御(NC)セクションが投入され、稼働したばかり。このNCセクションは主に、航空機部品の研究開発と生産作業を担当し、その製品はC919大型旅客機、ARJ21新型リージョナルジェットのほか、ボーイングやエアバスの下請生産プロジェクトにも用いられる。

 2017年下半期以来、COMAC組立製造センターは特別チームを設置して知的生産の研究を展開。生産ラインのインテリジェント・トランスフォーメーションを実施し、機器、ソフトウェア、デバイス、ロボット間の相互接続を行い、製造実行システム(Manufacturing Execution System:MES)を中核とする、24時間稼働可能なスマート生産ラインを構築した。

 NC機械加工セクションの隣には、C919国産大型旅客機の最終組立セクションがある。自国の国産大型商用旅客機に乗って大空を飛ぶことは、中国人がずっと夢見てきたことだ。