営業職で結果を出す人は、魅力的な人が多い。雑談していても面白いのだ。実際に、話をすると、仕事以外の趣味などにものすごくのめり込んでおり、“オタク”レベルまで達している人が多い傾向があるようだ。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
学歴、マナーがいい人ほど
思ったほど結果を出さない
人と話をしていて《この人は魅力的だ》と感じることがある。かと思うと、話をしていても《なんか印象に残らない》と感じる人もいる。同じような雑談でも違いが出るものだ。
さて、この違いは何だろうか?
以前、面接の本を書いた際、多くの会社の人事の方に話を伺ったことがある。ある営業会社の人事部長は採用について「学歴もマナーもよく“この人はすべて合格点だ!”と思った人ほど結果を出さないものでしてね」という話をしてくれた。
実際、営業の世界ではこういった人は多い。
学歴もマナーも良く、すべて標準以上の能力がある。社会人としての素質は十分だ。ただ、すべてにおいて平均点を上回っているが、突出して“これ”といったものはない。
こういったタイプの人とお会いして話をすると《なんとなく印象が薄い》と思ってしまう。
一方、「逆に“この人はちょっと偏っているな”と、ちょっと不安な人が大化けするケースも少なくないんですよ」と部長は言う。