「理想の暮らし」のイメージに
雑音が混じっている家庭は浪費しがち

「浪費しがちな家」というと、パッと思いつくのは、ゴチャついていてストックを把握できずに二度買いしてしまうとか、たくさん持っている服を使いこなせないまま新しい服を買ってしまうといったところでしょうか。

 いちばん簡単なアドバイスは、「量を減らすこと」です。全体量が減ればゴチャつきもなくなって二度買いしなくなりますし、そもそもそのストック自体、持つ必要すらないと気付くかもしれません。「夏用シャツは3枚まで」などの目安となる数字があれば、減らしやすいのかもしれません。

 ただ、そういった方法に限界を感じている方が多いのも現場で実感しています。ちまちました節約術のように捉えられるのも本意ではありません。

 片づけ不全のうしろには、もっと大きな浪費が隠れています。浪費の生まれる背景から、解決法を考えていきましょう。

 まず、「浪費」が生まれる背景には、2つの原因があります。

 ひとつ目は、(原因1)「理想の暮らし」と思いこんでいるイメージが他者からもたらされている場合です。

【case.1】
マイホーム建築の際、書斎にあこがれのあった読書好きな夫の提案で、造りつけの本棚や机を配置した専用の小部屋を設計。しかし完成後、そこで夫が仕事や読書をすることはなく、書斎はただの納戸と化している。

【case.2】
子どもの小学校入学を機に、学習机を約10万円で購入。2階の子ども部屋に置いたものの、宿題など親の見守りが必要な領域が多く、1階リビングのテーブルで学習することに。学習机はおもちゃや本の置き場状態。

 いずれも、事前にイメージしていた理想の暮らしと、実際に快適に感じるリアルな暮らしにズレがあったために、結果的に浪費になってしまったケースです。