逆に、「不快ストレス」は、慢性的なストレスのことで、ゴール設定が不明瞭であるため、言われた側がすべてを判断しなくてはいけない状態です。不快ストレスの状態が長期的に続いてしまうと、体調不良の原因となる場合もあります。

 今回の事例では、Aさんに不快ストレスを与えてしまったため、それを快ストレスの状態へと転換させる会話ができることが重要なポイントになります。

不快ストレスを与えても
早い段階なら挽回可能

 では、どうすればよかったのでしょうか。会話から学んでいきましょう。

Y課長 「Aさん、来週の会議資料の進捗はどうなっていますか?」
Aさん 「はい、今作成しています」
Y課長 「作成中ということですね? 分かりました。実はね、私がちゃんと伝えるべきだったのですが、来月にスタートする新規プロジェクトに関する大事な会議だから、内容を細かくチェックしたいと思っているの。だから、資料の作成途中でも共有フォルダに入れておいてもらえると、チェックできるから助かります。そうしてもらえますか?」
Aさん 「かしこまりました!新規のプロジェクトだから、慎重に進めなくてはいけませんよね」
Y課長 「そうなんです。今、新規プロジェクトが次々と立ち上がっているから、私もちょっと焦ってしまっているので、Aさんの資料を頼りにしています」
Aさん 「そう言っていただけると、プレッシャーではありますが、やりがいもあります。頑張ります!」

 このように、たとえ、不明瞭な指示で部下に「不快ストレス」を与えてしまったとしても、早い段階で挽回することは可能です。すぐに修正することで、「快ストレス」に変わり、モチベーションの向上につながります。

 ただし、時間がたち過ぎてしまうと、事例のようにはいかない可能性がありますので、注意が必要です。