2016年の時間当たり労働生産性の図表出所:日本生産性本部 拡大画像表示

 上で述べたOECD加盟国の1時間当たりの労働生産性を示したのが、下の図表1だ。

 日本の低生産性の犯人と考えられているのは、高齢化が進んで、消費が弱くなっていることだ。

 確かに、単身世帯を含んだ全世帯のうち40%が無職世帯として増えてくようになると、消費者の傾向が節約志向になってしまう。年金生活者は、収入が固定的であり、かつ、所得水準も低い。厚生年金が月16.5万円で、年収ベースで約120万円の世帯が標準だとすると、そう高い買い物などはできないから、おのずと小売・サービス産業は付加価値の獲得が難しいと思われる。

サービス業の生産性の低さは
どの国も共通する

 そこで、日本の生産性を業種別に分解して、さらに主要国で同様の業種別生産性を計算してみた。(図表2)。ここでは、為替変動をなるべく排除して考えるために、OECDの購買力平価(PPP)で表示する加工を施した。

◆図表2:日米欧の産業別労働生産性の比較

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生産性高く牽引する産業がない日本

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