ランエボやパジェロで培った4WD技術を投入した新しいエクリプスクロスは、スタイリッシュだ。エンジンは新開発1.5リットルターボ(150ps)。意欲作がデビューした。
4年ぶりのニューモデル
実に三菱らしい1台
三菱4年ぶりのニューモデルとなるエクリプスクロスに試乗した。ひと言でいえば、実に三菱らしい1台だった。
2013年の東京モーターショーに出展されたXR-PHEV(XRはクロスオーバーランナーの意味)、2年後のジュネーブ・ショーで発表されたXRーPHEVIIという2台のコンセプトカーの流れをくむスタイリングは、最近では珍しい直線基調のウエッジシェイプ。
デザイナーは「ウエッジシェイプの採用は、SUVとクーペのクロスオーバー車の造形を実現するための選択。サイドのラインをせり上げつつ、ルーフのカーブを抑えて居住性を向上させることができた。また、ギャランGTOやスタリオンなど往年の名車のイメージを継承するという意識があった」と説明している。
フロントドアからリアフェンダーにかけてのキャラクターラインは個性的だ。その上にあるドアハンドルは、ラインに合わせて少し下向きになっている。エクリプスクロスに込められたこだわりの造形のひとつである。操作性は良好で違和感なく扱えた。
ドアはボディ下側まで広くカバーするタイプ。雨でも、悪路を走行しても、サイドシルは汚れない。フロアはさほど高くないので乗り降りは楽だ。インテリアデザインは水平基調で、これも三菱車の伝統を継承する。センターパネルとドアトリムに入れたシルバーのアクセントが躍動的な印象を演出していた。