初沢 モリ・カケで支持率が低下しているさなかでしたし「北朝鮮に対して弱腰になるな」と息巻く2割くらいのコアな自民党支持者に向けての発言なのかな、と受け止めました。

三浦 地方の経済界などの自民党支持者は、意外とそこまで過激じゃないんですよ。国民の2割といわれる自民党支持者の中でもいわゆる対外強硬派の右翼はごく少数で、ほとんどの保守はどちらかというと中小企業の優遇や高齢者福祉、公共事業にお金を使ってもらいたいような人たちなんです。

 だから、私は政府の対北朝鮮のロジックをそういうふうには見ていません。むしろ、他に方策がないから正論を言っていると見ている。けれども、国際社会は北朝鮮問題を動かしたいし、みなが融和方向に流れてきている。そうすると、韓国などから日本が融和の雰囲気を崩していると批判されるわけです。

初沢 日本政府としては懸案を包括的に解決に導くためにいずれは段階的に北朝鮮を支援していかざるを得ない、と見ているんですかね。

三浦 そうですね。ただ、今北朝鮮は経済開発よりもアメリカとの平和の方が大事なので、日本と早期に話そうという余裕はないんじゃないでしょうか。経済開発は平和条約と比べて優先度が低いですから。

金正恩が合理的な人なら
平壌にマックとスタバを出店させる

初沢 安心して経済建設を進めるために、まずはアメリカの敵視政策をどう除去するかが最優先課題となるわけですよね。

三浦 北朝鮮から見れば、そういうことになりますね。例えば、北朝鮮からすれば、トランプがもし中間選挙で負け、再選も危うくなった時、次の大統領は何するか分からないじゃないですか。これが怖い。

 金正恩が合理的な人だったら、トランプの在任期間中に平壌にマクドナルドとスタバを出店させるでしょうね。派手なお店を出して、平壌市民が楽しんでいる様子を世界に見せて、米国と韓国の技術で太陽光発電を屋根にとりつけてみたりとか、エコなこともやって、それによって攻撃されるリスクを回避します。金正恩はそのくらいのことを考えそうに思いますけどね。