トランプ流アプローチに日本も外交戦略の見直しが必要です
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 米国がどう考え、どう行動するのか、これにどう向き合うのかは日本にとって最大の外交課題であるはずだ。折しも自民党総裁選挙が迫っている。自民党総裁選挙は事実上、首相を選ぶ選挙である。候補者はトランプ大統領の米国との向き合い方についても正面から議論してほしいものだ。

トランプ流アプローチは
世界でリスクを生んでいる

 トランプ大統領のアプローチは従来の米国大統領とは大きく異なる。それは「力を背景にした取引」ということだろう。

 トランプ大統領はオバマ前大統領の国際協調路線を根底から覆し、米国は地球温暖化対策についてのパリ合意やTPP、イランとの核合意から離脱した。

 それだけではない。貿易についてはWTO的アプローチを排し、日本、EU、カナダ、韓国という同盟国を含め、自国の法律に基づく一方的な制裁関税を課すという行動に出た。

 そこには世界のリーダーである米国がよって立つべき「ルール」や「民主主義的価値」を優先する姿勢は希薄だ。相手に力を見せつけ、米国にとって有利な取引に持ち込むということだ。