ただ、相沢容疑者の自宅の家宅捜索でエアガン数丁が見つかっており、全国紙記者によると、宮城県警の捜査幹部は「拳銃強奪が目的で、綿密に計画した犯行」との見方をしているという。

 現場はJR仙台駅から北東に約3キロ、東仙台駅から北西に約200mの一軒家が多く立ち並ぶ閑静な住宅街。付近住民によると、戦前は田園風景が広がるのどかな場所で、戦後に人口が急増し住宅が増えたという。凶悪事件などは起きたことがなく「ここでこんな事件が起きるなんて」「亡くなった警察官がお気の毒」と話していた。

交番襲撃は予測不能な「通り魔」

 実は、警察官が交番で襲撃される事件は各地で頻発している。

 6月には富山市の富山中央署奥田交番で元自衛官、島津慧大容疑者(22)が所長の稲泉健一警部補(当時46)を刃物で襲い、腹部を中心に三十数ヵ所を刺して殺害。さらに拳銃を奪って近くの小学校改修工事で警備員をしていた中村信一さん(当時68)に発砲し、頭部動脈損傷で死亡させる事件が発生した。

 ほかにも警察官が交番で襲撃された事件は▽1989年5月、東京都練馬区の中村橋派出所で元自衛官の男(当時20)が警部(当時35)と警部補(当時30)を刺殺▽1992年2月、東京都清瀬市の旭が丘派出所で巡査長(当時42)が刃物で刺され死亡。犯人は拳銃を奪って逃走し逮捕されていない▽1997年8月、福岡県柳川市の西宮永駐在所で巡査長(当時42)が男(当時28)に刺され死亡-などがある。

 富山の事件では拳銃が奪われ、民間人が射殺された。東京都清瀬市の事件でも拳銃が奪われたまま26年が経過。東京都練馬区の事件でも男は「拳銃を狙った」と供述していた。ほかに拳銃が狙われて警察官が負傷したり、未遂に終わったりしたケースは少なくない。

 交番で警察官が襲撃されると拳銃が奪われる可能性があり、場合によっては無差別大量殺人にもつながりかねない危険性があるということだ。