週刊ダイヤモンド9月29日号は「乗り遅れるな! キャッシュレス」。この1年、街中で急速に進むキャッシュレスに関わる企業や金融事業者、続々と生まれるスタートアップ企業などの最前線をレポートしているが、本記事で紹介するドレミングは、国内よりもむしろ海外で注目を浴びる企業だ。(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 相馬留美)

中東の出稼ぎ労働者たちが給与を携帯にチャージ。
出稼ぎ労働者は、銀行口座が作れないため、現金で給料をもらっている。現地ではそれをケータイにチャージして生活している

 日本では給与の受け渡しは銀行振り込みが大半だ。給料日に、銀行ATMの前にできる長蛇の列にうんざりする人も多いだろう。

 だが、キャッシュレス化が進んでくれば、そもそも現金ではなく、電子マネーで給与を受け取ることもできるようになるかもしれない。

 2018年6月、国家戦略特別区域諮問会議にて、「携帯電話の電子財布に賃金をデジタルで支払いを可能とするキャッシュレス規制緩和」と題し、首相にプレゼンしたのがドレミングというフィンテックベンチャーだ。

 日本国内では無名に近い同社だが、KPMGが選出する「世界を牽引するフィンテック100」に日本で初めてランクインし、世界的に注目されている。「キャッシュレス給与振り込み」システムを開発し、ベトナム、インド、英国、中東などの大手金融機関や政府と組んでテスト運用、サービスを開始している。