自らに社名のタトゥーを入れた
ゲルシンガーCEO
2018年8月27日~29日(現地時間)の3日間、米ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイコンベンションセンターで開催されたVMware最大のプライベートイベント「VMworld 2018」は、VMwareの新たな方向性を感じさせる内容となった。
VMwareの設立から20周年、VMworldの開催は15回目という節目で迎えた今回のVMworld 2018は、「POSSIBLE BEGIN WITH YOU」をテーマに開催。全世界から2万5000人が参加し、日本からも、過去最高となる約380人が参加した。
節目を感じさせるように、初日の基調講演では、VMwareのパット・ゲルシンガーCEOが、これまでの歴史を振り返りながら、次のように述べた。
「ESXによる仮想化環境の実現は、林立するイノベーションを橋渡しする役割を果たした。そして、Work Space Oneは、BYODの進展によるマルチデバイス環境の橋渡しを行い、NSXは、ネットワークの橋渡しを行った。そして、いまはクラウドの世界においても、パブリックとプライベートをつなげる役割を果たしている」とし、「ビジネスでは、人と利益のどちらかを優先しなくてはならないという議論が多い。これからのVMwareは、これを両立し、橋渡しする役割を担いたい」などと述べた。
こう切り出した基調講演で、ゲルシンガーCEOが会場を沸かしたのは、「VMware」ロゴのタトゥーを腕に入れたと報告したことだ。「VMwareは、20歳の誕生日を迎えたが、米国ではまだお酒は飲めない年齢。来年からは、いよいよお酒も飲めるようになる」とジョークを飛ばしながら、「これが私の次のコミットメント」として、左腕のシャツを捲り上げ、タトゥーを披露。VMwareとともに人生を歩んでいくことを示した。
VMworld 2018は、例年以上に数多くの新製品、新サービスが発表された。
それらの一連の発表を通じて、最も印象深かったのが、AWS(Amazon Web Service)とのパートナーシップがより強化された点だ。
VMwareとAWSは、2016年に「VMware Cloud on AWS」を発表。2017年のVMworld 2017では、VMwareのゲルシンガーCEOと、AWSのアンディ・ジャシーCEOが揃って登壇し、「VMware Cloud on AWS」のローンチを発表してみせた。