HP.incは、2018年7月18日、19日の2日間、シンガポールのリッツカールトン ミレニア シンガポールにおいて、「HP Imagine 2018」を開催した。
日本およびアジアパシフィック地域の主要顧客やパートナーを対象に開催したもので、約230人が参加。日本からも約20人の主要顧客のほか、日本HPの岡隆史社長をはじめとする同社幹部が出席。「2015年に、日本HPとして独立して以降、これだけの規模のイベントを開催するのは初めてのことになる」(日本HPの岡隆史社長)という。
体験型時代に企業は何をすべきか
今回のイベントで、HP.incが訴えたのは、「体験型の時代(Experience Age)」が到来しているということだ。
初日に行われた基調講演で、HP.inc Asia Pacific and JapanのRichard Baileyプレジデントは、「いま訪れているのは、ミレニアル世代の消費行動に代表されるように、体験することが重視される時代である」とし、「企業は、新たなテクノロジーを活用して、体験する機会をもっと増やさなくてはならない。そして、体験を通じて、いかに満足を提供できるのか、その体験をどうやって共有するのかということを重視する必要がある」と切り出した。
スマホを通じて企業とつながり、そこで様々な体験をしてから購入に至るのは、いまや一般的な消費行動だ。
それは、小売だけでなく、物流、金融、医療などのあらゆる産業において、最新のデジタル技術が活用され、企業と消費者が緊密につながり、体験をベースにした消費行動が行われる時代が、「体験型の時代」であり、VRやARなどを活用した体験、あるいはオンラインストアやサービスプラットフォームにAIやIoTを活用して、消費者と結びつくといったことも、「体験型の時代」のアプローチということになる。