MRJで三菱重工は航空機事業の「脱下請け」を狙う
Photo:PIXTA

週刊ダイヤモンド2018年10月6日号第1特集は「新幹線vs飛行機 十番勝負」。ライフスタイルの変化や技術革新により、時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化している。週刊ダイヤモンド編集部では、そうした多様化している現状を踏まえ、10の切り口で“移動の覇者”の決着をつけた。その中の「メイドインジャパン」対決を、特別公開する。新幹線は日本の技術の粋を集めて作られる。一方、飛行機は「国産」とうたわれる「三菱リージョナルジェット(MRJ)」だが、主要パートナーは大部分が海外勢だ。背景には、民間機ならではの事情と三菱重工業のある決意が隠されている。

 「もはや、国産とはいえないのではないか」

 必ずといっていいほど「国産初のジェット旅客機」という枕ことばが付く三菱重工業の「三菱リージョナルジェット(MRJ)」。だが、産業界では時に冒頭のような否定的な声が聞かれる。

 これは、ある面では事実だ。というのも図の通り、MRJの主要パートナーの約7割は海外勢が占めているからだ。

 翻って、日本が世界に誇る輸送機器である新幹線は、「主要部品等の9割以上を日本製で固めている“ピュアジャパン”製品」(鉄道関係者)。製造面に焦点を絞り、メイドインジャパン比率でMRJと新幹線を比較すれば、それはもう圧倒的に新幹線に軍配が上がる。

 ただし、同比率の低さをもってMRJを批判するのは早計だ。