厚生労働省の調査で「平均貯蓄額推移」というのがある。30代の平均貯蓄額は下のグラフの通り、見事に右肩下がりとなっている。賃貸住まいの人、住宅購入後の人、どちらも含まれているデータであるが、手取り額が減り続けていることも要因のひとつになると思われる。

6000万のマンションを30代共働き夫婦が「買える」と思ってしまう危うさ

共働きカップルが6000万円の
マンションを「買える」と思うのはなぜか

 筆者はFPであるし、20年以上住宅購入の相談を受け続けているので、「6000万円のマンションは相当高い買い物」という認識を持つ。ところが、はじめてマイホームを購入する30代共働きカップルは「6000万円は高いけど、手が出ないほどではない」という認識だ。

 なぜ30代共働きカップルが「買える」と思うのかというと、筆者のように過去の価格との比較をしないことに加え、「家賃と毎月返済額との比較」が購入のモノサシになるからだ。

 昨今の共働きカップルは、結婚後、勤務地に近く便利な都心に住むケースが多い。新生活を賃貸マンションでスタートする場合、「共働きだから」と比較的高額な家賃で、マンションの購入を検討する際、その家賃をベースに返済額を考える。