そごう・西武の歴史は、セブン&アイ傘下入り前から「リストラの歴史」である。
西武のこの10年間の閉店を振り返っても、2010年には東京・有楽町の有楽町マリオンにあった「有楽町店」、16年には埼玉県春日部市の「春日部店」、北海道の「旭川店」、大阪府八尾市の西武「八尾店」、16年には西武の「筑波店」(茨城県つくば市)と来て、17年にも閉鎖は続く。
17年にはエイチ・ツー・オーリテイリングに高槻市の「高槻店」が譲渡されている。これに、そごうの閉鎖店舗を加えると相当な閉店が積み重ねられてきたことになり、まさにそごう・西武は閉店の歴史を刻んできたといっていい。
残っている店舗も建物自体も中途半端に古いものが多く、老朽化している。
かねてそごう・西武について「西武百貨店は池袋店1店あればよく、他の店は売却か、業態転換した方がいい」と証券アナリストから指摘されていた。
業績も低迷状態が続き
インバウンド消費の取り込みにも難
業績も低迷状態が続いている。18年2月の営業収益は前期比9.8%減の6858億円、営業利益は同17.1%増の50億円である。
不採算店舗の閉鎖を進めているだけに、売上高を大きく落としているが、営業利益も店舗閉鎖、人件費の削減などリストラ効果でようやく利益を出している格好で、売上高営業利益率は実に1%以下という状況である。
インバウンド(訪日外国人)消費の業績への取り込みも少ない。
セブン&アイにとっても、そごう・西武、イトーヨーカ堂という2つの立て直しが必要な事業のうち、ヨーカ堂は祖業だから何とかテコ入れしたいと考えているのは確かで、創業家への配慮もあるだろう。



