原油相場がどこまで上昇するのかをめぐって投資家の賭けが始まっている。原油価格が4週連続で上昇していることもあり、原油のオプション取引が急増してきた。インターコンチネンタル取引所(ICE)のデータをクイックストライクが分析したところ、1月までにブレント原油先物が1バレル=100ドル(現在の水準から19%高)を超えた場合に利益が出るコールオプションの枚数は9月初めから2倍以上になっている。原油市場では、イランの原油供給減少、世界経済の力強い成長などによって強気な見方が強まってきた。アナリストや石油輸出国機構(OPEC)の当局者は、政治的な問題を抱えるOPEC加盟国がどれほど増産できるかをめぐる不透明感によって、原油価格が100ドルに上昇する可能性があると話す。