ニッキー・ヘイリー米国連大使は9日、今年末で辞任すると発表した。大統領執務室で共に発表に臨んだドナルド・トランプ大統領は、ヘイリー氏に温かい言葉を送った。トランプ政権で大統領に指名された人物が送り出される際、いつもこうした光景が見られるわけではない。このことは元サウスカロライナ州知事のヘイリー氏が、トランプ政権とその不安定な外交政策にいかに巧みに対応してきたかを物語っている。ヘイリー氏は、一部の高官とは違い、トランプ氏を抑え込むお目付役のように振る舞おうとはしなかった。一方で、ロシアの好ましくない行動など幾つかの問題では、ホワイトハウスの先を越す形であっても自らの考えを表明した。トランプ氏が、なぜロシアのウラジーミル・プーチン大統領が仲良くできないのかと問うた際には、ヘイリー氏はその理由を公然と指摘した。また、会談するのは「光栄」なことだとトランプ氏が評した独裁者らを厳しく非難した。
ヘイリー米国連大使が示した手本
トランプ大統領に賛成できないことがあっても良好な関係を維持
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