「MARCH」の筆頭のはずが、明治大学に抜かれた。優等生的でスマート。故に「特徴がないのが特徴」ともいわれてきた立教大学に、改革をうたうトップが現れた。新リーダーは再逆転を果たすのか。4月に就任した郭洋春・立教大学総長が語る――。『週刊ダイヤモンド』10月20日号の第1特集は、「大学・学部序列」です。367大学1178学部の37年間の偏差値、志願者数などのデータから長いスパンで大学や学部の序列を大局的に振り返ると、大学全体の変化や課題が浮かび上がってきます。平成を総括するとともに、「近未来の3年後」を予想。第4次産業革命の渦の中で時代が求める学部と学問、大学教育の向かう先、なすべきことを探りました。

郭洋春(かく・やんちゅん)立教大学総長が語る「脱MARCH」と「RJK」
かく・やんちゅん/1959年東京都生まれ。83年法政大学経済学部卒業、88年立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。2001年同大学経済学部教授。18年4月より現職。専門は開発経済学、アジア経済、平和経済学。Photo by Masato Kato

──今の受験生は立教大学と明治大学の両方に受かると、総じて明治を選ぶ方が多いんですね。

 残念ですが2012~13年ぐらいに逆転されて、差がどんどん広がっている感じです。偏差値では立教が高くても、「何となく」という理由で明治を選ぶ。

──明治を「イメージ大学」とやゆする人もいます。

 ただ、「何となく」ってブームですよね。だったら再逆転は可能。このままの状況が5年、10年続くと、逆転するのに20年、30年かかってしまうけれど、今ならば4~5年で追い付き、追い越せる。立教は今、正念場を迎えています。

──なぜ今まで動かなかったのか。昔は観光学部開設など「日本初」がいろいろありました。近年はライバル校の後追いの印象があります。

 改革期と安定期が交互にあって、ここしばらく安定期でした。その前は学部を大幅に増やしたり大改革をして、「MARCH」の中で断然トップを走っていました。慣らすためには安定運行の期間が必要だった。

 そうはいっても社会の変化が非常に速いですから、ドラスチックな改革を今、しないといけません。