4年連続志願者数が日本一、全国の高校教諭たちからも「改革力ナンバーワン」と評価されている近畿大学。従来の大学にない発想で改革を進めていることに加え、それをきちんと広報していくという戦略が奏功しているのだ。(大学通信常務取締役 安田賢治)

志願者数4年連続日本一
近畿大はなぜ選ばれるのか

今年の正月に近畿大学が打った新聞広告は「早慶近」という挑戦的なフレーズが使われて話題となった

 今年の私立大入試では、昨年より志願者が8%も増えた。下の表にあるように、志願者が10万人以上集まった大学が史上初めて6校となった。そのトップが近畿大だ。

 近畿大は、これで4年連続志願者日本一。今年の志願者数は14万6896人で、14万人超は1992年の早稲田大の15万7847人以来、25年ぶりの快挙となった。

 近畿大は10年前の2007年には志願者ランキングでは9位で、志願者数も6万人台だった。この10年で倍以上に伸びたのだ。昨年に比べても、志願者数は2万6981人、22.5%も増えている。今年もっとも志願者数が増えた大学だった。

 近畿大躍進の理由はたくさんある。中でも注目されるのが改革力の高さだ。

 大学通信は全国の約2000進学校の進路指導教諭に、毎年アンケートを行っている。昨年は711校から回答があったが、その中で「改革力が高い大学」はどこか聞いたところ、近畿大はトップの評価だった。

 志願者数上位の大学が「改革力が高い大学」にも数多くランクインしており、改革力の高さは志願者の多さと連動している面があることがうかがえる。

 実際、近畿大は絶え間なく改革を進めている。学部新設を見ても、10年に総合社会学部、12年に日本初の建築学部、16年に国際学部を新設した。現在、医学部を含む14学部48学科を擁する総合大学だ。