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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

ついに、ロボットが
リアル・ビジネスを変える日が来た?!

安間裕
【第9回】 2012年5月9日
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 物理的な空間の問題はありますが、ロボットを多くの窓口に設置出来れば、接客業務全般で、省力化とサービス品質の向上が両立される日も遠くないかもしれません。

重要なのは「人の代わり」ではなく
特性を活かした全体設計

 私が、以前、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング、コールセンターや給与計算を社外に移管すること)のオフショア化を推進していた際に直面した最も深刻な課題は、日本人が行っている作業を、オフショア化し、コストを削減する、イコール、「これまでその作業に従事していた方々が、削減する対象そのものになってしまう」というものでした。ロボットの場合でも「同様」と言っては何ですが、やはり、似たようなことは起きてしまうようです。

 我々の考えるべきは、キバの事例を見ても分かるとおり、ロボットに「人の代わりをさせる」ことではなく、「ロボットと人の能力を最大化する全体最適設計」だと思います。

 逆に言えば、我々人間が、ビジネス・プロフェッショナルとして、いかに付加価値を持つ存在足り得るかということが、本質的な課題になるのではないでしょうか。

 ロボットがリアル・ビジネスを変える日は、既に始まっています。これを、どう捉え、ビジネスに活かすかは、最早、避けては通れない命題です。でも、同時に、もっと重要な命題は、我々自身の付加価値を問うことなのかもしれません。

 次回は、AR(拡張現実)が、たった数ヵ月で、さらにすごいことになっているので、もう一度、触れてみたいと思っています。

 お楽しみに。
 

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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