誰でもできるけれど、誰もやっていない「年収1億円の習慣」。年収1億円以上の人の「習慣」には、ある「共通のルール」があります。でも、その「習慣(ルール)」を行うのに、特別な才能もいりませんし、最初にお金が必要になることもありません。誰でもできる「シンプルな習慣」を、あなたが身につけさえすれば、年収1億円は、実現可能なのです。
【年収1億円の習慣】
優秀な人ではなく、
「優秀な人に支えられた人」こそが年収1億円になる
美容師になって、間もないころ、当時の私は、「年収アップの近道は、どんどんウデを磨いて、優秀なカリスマ美容師になることだ!」と信じていました。
早朝から練習をして、すべての時間を仕事に捧げて、技術を高め、指名を取って…。そうやった結果、26歳になると、私の年収は「1000万円」に達していました。
「この調子で、2000万円、3000万円と、どんどん年収を上げていこう!」と息巻いたものの、その後は、頭打ちになります。「店長」に抜擢されてからも、どんなにがむしゃらに仕事をしても、年収1200万円を超えることができなかったのです。
そのころ、ある会食の席で、専門学校(主要都市に全国展開)の理事長を務める方と、お話をさせていただきました。
私が「理事長のように能力の高い人になるには、どうすればいいですか?」と質問をすると、意外な答えが返ってきました。「能力はいらない」と言うのです。
「自分に能力がないのなら、能力がある人に支えてもらえばいいのです。私の学校には、漫画コース、声優コース、ダンスコースなどがあります。私に、その全部を教える能力は、当然、ありません。それでも学校経営がうまくいっているのは、優秀な講師に支えてもらっているからです。年収1億円を目指すなら、人に『動いてもらう側』になること。『自分が動く側』にいてはダメですよ。自分が専門家になる必要はありません。専門家に動いてもらえばいいのです」
とおっしゃったのです。
当時の私は、店長でありながらも、「自分の能力を伸ばすこと」を最優先していて、まわりの能力を生かすことにまで目が向いていませんでした。
スタッフや、先輩や、社長から、「山下は、誰よりも、よく頑張っている」と、自分を認めてもらうことしか頭になかったのです。
自分ひとりの能力では、どんなに頑張っても、年収1000万円程度が限界です。そのことに気がついた私は、「プレーヤー」から「プロデューサー」に立ち位置を変えることにしました。自分の能力を伸ばすこと以上に、まわりにいる人の能力を伸ばして、任せる。そして、「自分が認めてもらいたい」から「人を認めてあげよう」に、発想を180度、切り替えたのです。