誰でもできるけれど、誰もやっていない「年収1億円の習慣」。年収1億円以上の人の「習慣」には、ある「共通のルール」があります。でも、その「習慣(ルール)」を行うのに、特別な才能もいりませんし、最初にお金が必要になることもありません。誰でもできる「シンプルな習慣」を、あなたが身につけさえすれば、年収1億円は、実現可能なのです。
【年収1億円の習慣】
悪いことは「1」やって「10」伝わる。
良いことは「10」やって「1」伝わる
人の気持ちを動かすのは、「本気の姿勢」です。会社を変えたいなら、社長が本気を示すことです。人に動いてもらいたければ、自分が率先して動くことです。
「G−FACTORY株式会社」(店舗の経営コンサルティング)の片平雅之社長は、「部下は悪いことはすぐにマネをして、いいことはなかなかマネをしない。トップが『10』行動して、社員には、ようやく『1』伝わる」とおっしゃっていました。
では、「いいこと」をマネさせるには、どうしたらいいのでしょうか。トップが自ら率先垂範して、社員に「本気の姿勢」を見せるしかありません。片平社長は、すべての時間を仕事に費やし、専念しています。だから、「上場するまでは、結婚しない」とおっしゃっていました。片平社長のご自宅には、「テレビ」も「冷蔵庫」もありません。寝に帰るだけの部屋には、そんなものは必要がないからです。社員を変えたければ、自分が変わるしかありません。「G−FACTORY」が快進撃を続けているのは、片平社長が、社員の「10倍」本気になって仕事をしているからです。
私が「EARTH(アース)銀座店」の店長になったころ、スタッフの遅刻と欠勤が横行していました。お客様のご予約が「10時」に入っているのに、「11時」に出社するスタッフがいたり、午前中は姿を見せず、お昼すぎに「今日は休みます」と電話をかけてくるスタッフもいました。当時は、空前の「カリスマ美容師ブーム」でしたから、特に腕のいい美容師は、「少しくらいのわがままは許される」と思い上がっていたのだと思います。
あるとき、いつものように原付バイクでお店に向かう途中、私は不覚にも「交通事故」に見舞われました。日比谷通りの交差点で、左折するクルマに巻き込まれてしまったのです。 私はケガを負ったのですが、病院には行かずに、そのまま出勤をしました。
「『無断欠勤や遅刻はダメだ』と言っている私が、ケガをしたからといって、遅刻することも、休むこともできない」と思ったからです。そして、血だらけのまま、朝礼を行ったのです。すると、翌日から、スタッフの遅刻と欠勤が「激減」しました。「血だらけになっても、遅刻も休みもしない」という私の「本気の姿勢」が伝わったのでしょう。「口頭で100回伝える」よりも、「背中で1回語る」ほうが、人を動かすことができるのです。
美容業界は、いまだに遅刻が多い業界です。ですが、「EARTH」は違います。現在、約3000人の社員がいますが、遅刻は、ほぼ「ゼロ」です。なぜかというと、本社・社長の國分やリーダー陣が、「常に一番に出勤する」という「本気の姿勢」を見せているからです。