米動画配信大手のネットフリックスは必ずしも常に観客を喜ばせているわけではないが、「カタルシスの感覚」を生み出しているのは間違いない。今回は、という形で16日午後にリリースされた。前回、4-6月期(第2四半期)決算を発表した際は、契約者数が同社の事前予想に届かず、投資家を動揺させる結果となった。今回はその逆だ。7-9月期にはネットフリックスの新規契約者が700万人近い純増となり、同社予想を40%余り上回った。また10-12月期(第4四半期)は過去最高となる940万人の追加を見込む。ファクトセットによると、アナリストは10-12月期の純増数を約760万人と予想していた。少なくとも理論上は、ネットフリックスに必要なのは熱心な視聴者だけではない。実際に、同社は契約者の流入を持続させるため、新コンテンツの製作に引き続き資金をつぎ込んでおり、7-9月期の現金燃焼率は8億5900万ドルに達した(昨年同期は4億6500万ドル)。ただ同社によると、通年の現金燃焼率は、同社予想の30億~40億ドルの前半に収まる見通し。さらに来年の現金燃焼率は「ほぼ横ばい」と見込んでいる。同社は過去5年間、着実に投資を増やしてきたが、最後の部分ではやや倹約志向に傾いたようだ。
ネットフリックス、視聴者の心をつかむ
契約者増加の勢い戻る、投資家は好感
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