タバコを吸うと「4つ」のムダが増え続ける

【年収1億円の習慣】「年収1億円」以上の人が、タバコを吸わない4つの理由山下誠司(やました・せいじ)
(株)アースホールディングス取締役(株)サンクチュアリ代表取締役
日本最大級の240店舗を展開する美容室「EARTH(アース)」を運営する、(株)アースホールディングス取締役[スタッフ3000名、年商180億円]。うち70店舗をフランチャイズ展開する、(株)サンクチュアリ代表取締役も兼任。(株)サンクチュアリは、自社から輩出したフランチャイズ30社とともに、関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡で展開[スタッフ900名、年商50億円]。1976年、静岡県生まれ。高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円を超える。19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事。40歳からは、仕事と遊びの壁が、完全になくなる。愛車は、フェラーリ488スパイダー。趣味は「仕事」。

●タバコのムダ(1)「健康」をムダにする
私の知る「高所得者」のほとんどは、「健康こそが最高の財産である」と考えています。ですので、タバコも吸わない方がほとんどです。タバコを吸うと、肺がん、心筋梗塞など、さまざまな疾病のリスクが高くなるからです。

健康を損なって入院することにでもなれば、ビジネスチャンスを逃してしまい、大きな損失を被ることになります。

照明器具の会社を経営する大川社長(仮名)は、「葉巻なら、タバコよりも害が少ない」と考え葉巻に変えましたが、それが裏目に出て、会社の業績が悪化してしまいました。
葉巻は吸うのに時間がかかるので(35分~45分程度)、「時間ドロボウ」なのです。葉巻の世界にはまった大川社長は、生産性を落としてしまったのです(葉巻をやめたとたん、業績が回復したそうです)。

●タバコのムダ「(2)お金」をムダにする
私がタバコを吸っていた当時、セブンスターは「1箱250円」でした。
私は1日2箱吸っていましたから、タバコ代に「1日500円」使っていたことになります。仮にタバコが値上がりをせず、「250円のまま」だったとしても、50年間吸い続けると、「500円×365日×50年間」=「912万5000円」。「900万円以上」のお金を支払うことになります。

現在(2018年)、セブンスターは「1箱460円」ですから、仮に今日から「1日2箱を50年間」吸い続けると(値上がりをしないと仮定)、「920円×365日×50年間」=「1679万円」も出費することになるのです! ありえない話です。

●タバコのムダ(3)「時間」をムダにする
タバコを吸いながら休憩する時間が、仮に「1本=10分間」だとします。1日20本吸うとしたら、200分(=3時間20分)も、タバコだけを吸い続ける生産性のない時間を過ごすことになります。
私もかつては「仕事の効率を上げる気分転換」と言い訳をして、タバコ休憩をしていましたが、私がタバコを吸っている間に、「タバコを吸わない人」が店内の掃除をしていることに気がつきました。つまり、喫煙者の私は、非喫煙者の時間も奪っていたのです。

●タバコのムダ(4)「人間関係」をムダにする
厚生労働省が2014年に実施した「国民健康・栄養調査」によると、成人の喫煙率は19・6%で、「所得が低い人ほど喫煙率が高い」という結果が出ています(男女ともに、年収200万円未満と、年収200万円~600万円の世帯での喫煙率が高い)。

これは、私見ですが、「所得が高い人ほど喫煙率が低い」のは、「高所得者は、『生産性のないこと』『健康に悪いこと』に時間とお金を使うことを嫌うから」ではないでしょうか。
高所得者は、喫煙者と疎遠になる傾向があります。「喫煙者とは仕事をしない」という経営者や、星野リゾート(ホテル、旅館)のように「喫煙者は採用しない」と言い切る企業もあります。

「タバコが好きな人」は「タバコが嫌いな人」との人間関係をつくりにくくなります。成功者を味方につけるには、「生産性の低いこと&健康に悪いこと」=「タバコ」をやめたほうがいいのです。喫煙を続けているかぎり、成功者(非喫煙の高所得者)の協力を得ることは難しいでしょう。