非常にプラトニックな恋愛をしてきていて、人によっては「こじらせている」と見るかもしれないが、うぶなCさんの様子はほほ笑ましく、すっかり穢れてしまった大人たちに大切な何かを思い出させる力を秘めているのもまた事実である。

「性欲はあるけど一人で処理できる。セックスは好きな人と気持ちを通じ合わせて結ばれるための至高の手段。本当にね、いろんな人とそういうことするとかありえないですからー!」(Cさん)

 CさんはSNSで知り合った同年代の女性に思いを寄せている。顔はお互いほぼ知らないに等しいが知りあって半年、ここふた月は週に3~4回のペースで数時間の通話をして急接近中である。もはや付き合っているのかと思ったがそうではないらしく、Cさんはまだ思いを伝えていない。先方はCさんの恋心にうすうす気づいている様子だが、半年前に別れた彼氏のことでやや男性不信になりつつ気持ちも若干残っている、「でもCさん優しいし、話してると楽しいな…」という現況。

 「性欲はある」という話だが、詳しくはこういうことだそうである。

「同人(※アニメのキャラなどを利用した2次創作。ここでは主にエロ同人のことを指す)やセクシー系動画に登場する人物はこちらから性欲を向けてもいい対象として向こうがあらかじめ構えてくれているので、性欲を向けてもOK。

 でも生身の女性には性欲を向けるべきではない。生身の女性に性欲を向けていいのは、そこに恋愛感情があって、さらに相思相愛でっていう条件付きだと思う。僕も片思い中は相手に邪な気持ちは持たないようにしている」

 性欲はきちんとあるが向ける対象をコントロールしているようである。

 また、ちまたでささやかれている若年層の性欲の低下について、Cさんは「そんなことはないと思う」とコメントした。

「SNSを見ていると、あそこで出会ってみだらなことをしている若い人たちはたくさんいる。昔のことは知らないけれど、言うほど若者の性欲の低下っていうのはないのでは?それとも昔はもっとすごかったのでしょうか?」

 してみるとどの世代にもお盛んな男性はいて、2018年の20代男性もそれは例外ではないらしい。筆者は肌感覚で「お盛んな男性の割合が減ってきている」と感じ、ひいては「若い人たちは性欲が弱くなってきている」と思っていたのだが、その結論ありきで見ていくのではなく、別の視野や可能性を考慮に入れるべきかもしれないと思い至った。