中米からの移民の集団が米国を目指して北上している問題で、ドナルド・トランプ米大統領は22日、エルサルバドル、グアテマラ、ホンデュラスの中米3カ国への支援を停止するか大幅に削減する構えを示した。トランプ氏は「キャラバン」と呼ばれる移民集団について、国家の非常事態だと米国境警備隊や軍隊に警告した。また、中米3カ国とメキシコが集団の移動を阻止または抑制していないことを批判した。トランプ氏は先週も、メキシコが米国を目指す中米移民を食い止めない場合はメキシコ国境を封鎖し、米軍を動員する構えを示していた。メキシコの国境当局者は19日と20日に、難民申請を認めるのは一度に150人程度だけだとして、キャラバンの入国を拒んだ。トランプ氏はメキシコの取り組みを称賛したが、キャラバンは分裂した後、21日午前には再集結して北上を続けた。