トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は23日、サウジアラビア人の反体制派記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件について、サウジから派遣された工作員15人が殺害を計画・実行したと言明し、殺害を指示したサウジ高官を特定すると表明した。エルドアン大統領が事件発生後、サウジ側の責任について公の場で発言するのはこれが初めて。エルドアン氏はこの日、与党議員を前にした演説で「計画殺人だったという強力な証拠がある」とし、カショギ氏がけんかで死亡したとするサウジ側の説明を否定。「彼は残酷に殺された」と語った。エルドアン大統領は「地位の高さにかかわらず、事件に関与した全員を特定し、法の下で裁かなければならない」と明言。「工作員15人は誰から指示を受けたのか」と問いかけ、「少数の治安・情報当局者に責任を転嫁することはできない」と述べた。