第一生命保険が毎年発表している「サラリーマン川柳」(以下「サラ川」)は1987年(昭和62年)に始まり、平成の歴史と重なる。大賞に選ばれた句を紹介しながら平成という時代を振り返る。(ダイヤモンド・オンライン編集部 小野寺暁子、取材協力/第一生命、第一生命経済研究所)
サラリーマンが「五・七・五」に込めた思い
「サラ川」の歴史を振り返ると、サラリーマンにとって切り離すことができない、仕事や夫婦、家族関係、健康、流行など幅広い分野の世相を反映していることが分かる。
第一生命経済研究所の的場康子ライフデザイン研究部主席研究員によると、「『働き方』にスポットを当ててみると、女性の社会進出が進み、共働き家庭が多くなったことで、男性が家事や育児に協力的になってきた様子がうかがえる。一方で、仕事量が多くて残業が多く、休みを取りづらい、無駄な会議や残業、そして職場のコミュニケーションの難しさなど、いまだに克服できてない課題が残っていることに気づかされます」と話す。
では、サラリーマンが「五・七・五」に込めた思いから平成を振り返りたい。