ドナルド・トランプ米大統領は、1987年に結ばれた中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱を検討していることを明らかにした。ロシアが過去10年にわたって同条約に違反していることは誰もが認めている。しかし、どういうわけか、今回の行動は無謀なものだとの声もある。無謀なのはトランプ大統領なのだろうか。どんな違反があろうとも条約は神聖なものだという教義的な核軍縮が好みなら、それもいいだろう。  INF条約は射程500~5500キロの地上発射型の弾道・巡航ミサイルを禁止するもので、冷戦末期の産物だ。