人々がマクドナルドを好きな理由の一つは、提供されるものが分かっていることだ。しかし、米ファストフード大手のマクドナルドが7-9月期決算期に投資家に示した結果は普段と違うものだった。決算内容が、主として海外事業の好調を背景に、アナリストらの予想を上回ったのだ。だが国内事業は通常の予想の範囲内にとどまり、若干の懸念を引き起こすものとなった。多くの多国籍企業の決算内容は、国内事業の好調な伸びと、海外、特に新興国での事業の弱さを示している。特別項目を除外した調整後一株当たり純利益は、前年同期比19%増となり、予想を上回った。海外事業の既存店売上高も、為替の影響を除いて42%増と予想を上回った。米国内での既存店売上高の伸びは、一連の店舗改装にもかかわらず、わずか2.4%にとどまっており、その中身は価格上昇によるものと説明されている。