【ブリュッセル】米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は24日、当地の欧州議会で全米を対象とする個人情報保護法の制定を強く訴えた。企業による個人情報の乱用を防ぐには欧州連合(EU)が5月に実施した「一般データ保護規則(GDPR)」が基準になると語った。  クック氏はEU主催の情報とプライバシーに関する国際会議の基調講演で「米国を含めて、残りの全世界がEUを見習う時だ。(中略)アップルは米国での包括的な連邦法を全面的に支持する」と述べた。  米国には欧州のような包括的な情報保護法がない。