米アルファベット傘下のグーグルは、ドイツの首都ベルリンにハイテク新興企業の振興を支援するキャンパスを設ける計画を断念した。一部の地元住民の間では、キャンパスがベルリンの家賃急騰をあおるとして激しい反対が起こっていた。グーグルは約2年前、ベルリンのクロイツベルク地区でキャンパスを拡大する計画を発表した。だが24日、代わりに3000平方メートルの作業空間を地元の2つの非営利団体に貸し出す予想外の決定を明らかにした。グーグル・ドイツの広報担当者、ラルフ・ブレマー氏は、地域団体や地元政治家など多くの関係者との議論の末に下した判断だと説明した。グーグルは今のところ、ベルリンやドイツのその他の都市でスタートアップ向けキャンパスを開設するさらなる計画はないとしている。ただ、ブレマー氏によると、現在100人余りを抱えるベルリンのオフィスを拡張しているほか、企業支援ハブ「ファクトリー」を含む現地のスタートアップ団体への資金支援は継続するという。
グーグル、独のスタートアップ支援キャンパス断念
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