皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

 4月末に日本に帰ってきました。ゴールデンウィーク(GW)前は、『「内定出たらウチに決める?」と意思決定を迫る会社の思惑』や、『「内定出たらウチに決める?」にためらっただけで落ちるわけではない』という話をしてきましたが、そろそろ4月選考開始の大手企業の最終面接・内々定出し・意思確認の第1の波が収束に向かっているようです。「GWまでに返事を下さい」という企業が多かったんでしょう。

 ボクのやりたい採用は「いついつまでに返事を下さい」ではなく、最終面接の局面から内定出し、そして確実な意思決定へと導いていくこと。それは、意思決定を迫りながらも自分で決断させること。さらに入社後の「踏ん張れる土台」を形成しながら意思決定させること、です。こんな「迫る」採用の意義や効用に関しては、まだまだ言い足りないことがありますが、第一弾の意思決定の時期が過ぎたので、またの機会にしましょう。

「昨年は4月に6人内定を出しました。しかし、選考を遅らせていた人気企業が5月以降に選考を始めたので、それから5人に逃げられました」

前回も触れたこの企業は、新卒採用に多くの費用とパワーをかけたにもかかわらず、内定者5人に逃げられてしまったため、後日、中途採用で人材を獲得されたそうです。そんな費用とパワーを倍かけないためにも、今回は内定後の内定者フォローについてお話ししたいと思います。

 内定者フォローはごく当たり前のことで、言わずもがなだと思っていたのですが、意外と実行されてないようなので、人によってはわかりきったことかもしれませんが改めてお話ししていきますね。

学生が「はい」と答えても鵜呑みにするな

 話はさかのぼって、最終面接で「内定出たらウチに決める?」と採用担当が学生に聞くところから、再開させてください。

「他にも受けています。内定が出たらまだどこに行くかわかりません」と学生が答えた時の話は前回しました。

 今回は学生が「はい」と答えた場合。

「はい」と学生が答えたとしても、採用担当は鵜呑みにせずにしっかり見ています。